瞑想による3つの効果

皆さんは瞑想をご存知かと思います。
最近ではマインドフルネスと呼ばれるようにもなり、健康面でも効果が期待されることからより瞑想が身近なものになってきました。
この記事に辿り着いたということは、普段の生活の中に少なからずストレスや不安を感じているのではないでしょうか。
瞑想を理解すれば人生、生き方が今よりは楽なものと思えるはずです。
それでは瞑想について紹介していきます!

瞑想とは

瞑想とは心の中に浮かんだ思考や感情、感覚をありのままに「気付く」こと。

そして、それを見守る事です。

勘違いしがちですが、思考を止める事ではありません。

思考が浮かぶというのは心の自然な働きです。

それは止めることができないものです。

何が起きてもあるがままに気づき、そのままにしておくことで心が広々と開いた感覚になれます。

これを仏教では「くう」と呼びます。

心とは

人間だけではなく意識があるもの全てに心が宿っています。

これが心ですとはっきり言えるものはありませんが、逆に心が無いことを証明することもできません。

心はからであり、また、全ての可能性を秘めた存在です。

全ての思考や感情、感覚は心から生まれます。

しかし、心というものが身近すぎて現代人はこれらのことに忘れてしまっているようです。

全ての現象は心から生まれるということに気づくことが瞑想の第一歩です。

瞑想による3つの効果

ストレスが軽減する

瞑想によってストレスが軽減するといわれています。

これは全ての現象を客観的に捉え、何が起きても受け入れることができるようになるからです。

例えば、自分に怒鳴りつけてくる人がいたとしたら「この人は大きい声を出しているなぁ」「この人は怒ってるんだなぁ」といった具合に、あるがままを受け入れ、「今」起きていることを観察できるようになります。

これにより、今まで浮かんできていた怒り・悲しみ等のネガティブな感情がなくなるためストレスが軽減するのです。

幸福感を得られる

瞑想を行うことで生きている幸福感が得られともいわれています。

実際にチベットの僧が瞑想中に脳を計測したところ、幸福感を司る脳の領域が700~800%も増大したという結果があります。

また、瞑想初心者でも幸福感を司る脳の領域が10~15%増大したとの結果もあります。

幸福感が高まると全てのものが愛で成立しているような感覚になるという僧もいるほどです。

瞑想を行い、日々の生活を幸せなものと感じられるようになりましょう。

今を生きるようになる

現代人はほとんどの人が今を生きていません。

どういうこと?と思うかと思いますが、大半の人は心が作り出す過去や未来の中で生きています。

例えば「昨日仕事失敗したなぁ」とか「明日のプレゼン上手くいくかな・・・」といった様にです。

それは時間というものを過去、現在、未来に分けて考えているからです。

過去はもう過ぎ去った出来事であり、心の中の思考にすぎません。

また、未来も同様に心の中の思考であり、実際には起きていないことです。

実際に経験するのは「今」「この瞬間」です。

瞑想を行うことで、「今」という意識、「今」という瞬間が持っているすべての可能性に気づくことができるようになるのです。

瞑想の姿勢

心を安定させるにはまず姿勢からです。

水が入ったコップは傾ければこぼれてしまいます。

心も同様に入れ物である体のバランスが悪ければ、心を安定して休ませることもできません。

自分でバランスよく保てる姿勢を探しましょう。

5つのポイント

両足を腿の上に乗せる

できなければあぐらでもOKです。

椅子に座っても良いですね。

楽な姿勢かつ安定する姿勢であることが重要です。

腿の上に手のひらを上にして置く

腕が緊張しないように、ストンと腕が落ちる位置に手のひらを乗せましょう。

両腕と上半身の間に隙間を作る

胸が広がり、力が抜けて楽に呼吸できることが重要です。

背筋を伸ばす

背筋を伸ばすことに意識しすぎてのけぞったりしないようにしましょう。

あくまで呼吸がしやすいことが重要です。

目を瞑る

集中しやすいようにはじめは目を瞑りましょう。

目を開いたほうがやりやすい人はそれでもOKです。

5つの瞑想

瞑想の基本

まずは前章で述べたようにバランスよく保てる姿勢になりましょう。

そして呼吸をします。

すると、思考が浮かんでは消え浮かんでは消えを繰り返します。

ここでは何が起きてもただ見守りましょう。

心の中に何が来てもただ気づいているだけの状態です。

ただ単に浮かんできた思考や感情、感覚が意識の中を通り過ぎていくままに放っておくのです。

心の中を通った何かを追いかけてもいけませんし、何も浮かばないように押さえつけようともしてはいけません。

「今」起きたことをあるがままに気付くのです。

これが瞑想の基本となります。

まずは1分間やってみましょう。

いきなり長い時間するのではなく、短い時間から徐々に長くしていきましょう。

視覚に集中する瞑想

まず見る対象を決めます。

焦点を緩め、ギリギリ対象を認識できるくらいの意識に留めます。

そして瞑想を開始します。

何が起きても瞑想をしているという意識にします。

すると数分後に視覚が対象のものから外れ、対象以外のものに意識が向くことがありますが、そうしたらまた対象のものに視覚を集中させます。

一生懸命見つめる必要はありません。

対象を見つめ、心をくつろげさせ、また対象を見つめるを繰り返しましょう。

聴覚に集中する瞑想

自分の周りの音に集中します。

鼓動や呼吸、自然の音など聞こえてくる全ての音にあるがままに気づきを行います。

心が他のものに意識を向き始めたら、また心をリラックスさせ音に意識を向けましょう。

音に関する瞑想を行うと、音というものもどんなものでも単なる音として聞くことができるようになります。

こうなることで、例えば自分が怒鳴られたことがあっても感情的になることもなくなり、また逆に褒められた時も慢心することなく、心がより安定した気持ちを維持することができるのです。

サブスクの音楽サービスには高品質な瞑想用音楽が配信されているので、活用してみてください。

呼吸に集中する瞑想

息を吸って、息を吐くことに意識を向ける瞑想です。

ストレスを感じたり、気が散った時などに効果的です。

呼吸に意識を向けると、現在直面している問題を客観的に見れるようになるからです。

息を吸って吐くまでで1セットとします。

まずは5セットから始めてみましょう。

慣れてきたら徐々に多くしていきます。

歩行に集中する瞑想

歩くことに集中する瞑想です。

足が地面から離れる感覚、足を前に出す感覚、足を下げる感覚、足が地面に着地する感覚に意識を向けてください。

座って足を組むと疲れたりする人は歩行瞑想が良いと思います。

歩行瞑想は外の自然の中でもできるということが良いところです。

体と心を自然に委ねることでより一層心が広々とする感覚になれるでしょう。

最後に

今回は瞑想を紹介しました。

慣れないうちは短い時間集中して瞑想を行い、休憩しつつ何セットか試してみてください。

慣れたら回数を増やしていきましょう。

心とは全ての現象の源です。

心の質が変われば生活の質を変えることができます。

瞑想で「今」「この瞬間」に生きていることを実感し、素晴らしい人生を手に入れましょう。

さらに瞑想での集中を深めたい方はグッズも活用してみるといいですよ。

下記の記事にまとめているので、参考にしてみてください!