ヨガのポーズに秘められた意味とは

皆さんはヨガをやったことはありますか?

メンタル面のリラックスから身体面でのダイエットまで幅広い効果が期待されることから今では多くの方がヨガを取り組んでいます。

ヨガはインドから生まれ、多種多様にその姿を変えて現代に伝えられてきました。

ヨガのポーズには1つ1つ意味があり、またそれを知ることでヨガを取り組んだ際の効果も高まります。

今回はヨガの誕生から基本的なポーズまで紹介していきます。

ヨガとは

ヨガはインドで哲学として生まれました。

ヨガと聞くと大きく呼吸をしながらゆっくりポーズを取っていくのが想像できますよね。

昔は84000種類ものポーズが存在したと言われており、そのポーズは動植物や神、自然現象などを模したものだそうです。

そして、古代インドの先人達はそのポーズから姿・形を真似ることで生き方や生きる喜びを学ぼうとしました。

例えば、ヨガには犬のポーズがあります。

犬は飼い主に忠実でコミュニケーションに長けていることから、犬のポーズを真似ることでコミュニケーションを高め、人に想いを伝えやすくする効果があります。

このようにヨガとは他の生き物になりきることで、生きるためのヒントを得るということなのです。

これからヨガの姿勢やポーズについて紹介していきますが、その前に予備知識として2つ知ってほしいことがあります。

それはアーユルヴェーダチャクラの存在です。

まずアーユルヴェーダから解説していきます。

インド伝統医学 アーユルヴェーダ

皆さんはアーユルヴェーダという言葉を知っていますか?

アーユルヴェーダとはインドの伝統医学として知られており、サンスクリット語でアーユス(生命)とヴェーダ(知識)が合わさった言葉です。

アーユルヴェーダでは3つのドーシャ(質)と呼ばれるエネルギーが体に作用していると考えられており、その3つのドーシャのバランスが生きる上で重要なのだそうです。

そして、ヨガを取り組むことでこのドーシャのバランスを整えることができ、精神面・肉体面で健康になれるのです。

それではドーシャについて紹介します。

3つのドーシャ(質)

ドーシャはそれぞれ役割や性質、司る5大元素が異なります。

ドーシャを理解し、ヨガに役立てましょう!

体のどの部分を良くしたいかによって取るポーズが変わってくるからです。

3つのドーシャについて表にまとめてみました。

ドーシャ意味作用性質5大元素
ヴァータ動く運動軽・乾・冷風・空
ピッタ燃える変換熱・鋭・速火・水
カパまとめる構造重・遅・粘水・地

1つ1つ解説していきます。

ヴァータ

ヴァータはサンスクリット語で「動く」という意味になります。

その言葉通り体内では情報伝達の役割を担っており、手や足等の動きから神経や細胞の動きまで制御しています。

また、ヴァータのエネルギーは全身に働きかけますが、その中でも下腹部に働くことが多いようです。

ヴァータは軽い、乾く、冷たいなどの性質があり、ヴァータのバランスが悪くなると便秘や生理不順、腰痛といった症状が現れます。

ピッタ

ピッタはサンスクリット語で「燃える」という意味になります。

体内ではエネルギーを熱に変換させ、消化や代謝を促します。

ピッタのエネルギーは主に腹部に働きかけるそうです。

また、ピッタは熱・鋭・速などの性質を持ち、ピッタのバランスが悪くなると内臓器系に症状が現れます。

カパ

カパはサンスクリット語で「まとめる」という意味になります。

体の構造に深く関わっているエネルギーで、免疫力や体力といった体の土台を支える縁の下の力持ち的な働きがあります。

カパは主に胸部より上の部分に働きかけます。

カパは重・遅・粘などの性質を持ち、カパのバランスが悪くなると何事にもやる気がなくなってしまい、コミュニケーション不足や運動不足に陥ってしまうようです。

ヨガとチャクラ

ヨガとチャクラには密接な関係があります。

ヨガとは体に流れる様々なエネルギーの中心にあるものです。

エネルギーセンターとも呼ばれます。

サンスクリット語で車輪を意味し、オーラが見えたりする霊能力者はエネルギーが渦を巻いて見えるそうです。

チャクラには第1〜第7チャクラまで存在し、エネルギーセンターの場所は生殖器付近から頭頂部まで体の中央ラインに存在すると言われており、前章で紹介した3つのドーシャも下腹部から頭まで働きかけています。

また、チャクラもドーシャと同様にそれぞれ5大元素が適応していることから、チャクラは3つのドーシャとも深く関連しているようです。

ヨガは3つのドーシャ・5大元素・7つのチャクラのバランスが重要なのです。

チャクラについて詳しく知りたい方は【エネルギーの循環】7つのチャクラと意味を解説【高次元へ繋がる】をぜひ読んでみてください。


ここまでヨガを行う前の予備知識をご紹介しました。

次章では初心者向けのヨガポーズとその効果をご紹介します!

初心者向けの3つのヨガポーズ

初心者でもできるヨガポーズを3つ選んでみました。

ポーズの名前にはだいたいasanaアーサナという言葉がついていますが、asanaアーサナとはサンスクリット語で体位といった意味があり、そのままポーズと捉えていただいて構いません。

ポーズにはそれぞれ意味が込められており、それを知ることでよりヨガの面白さがわかると思います。

ヨガのポーズはかなり多くの種類があるので興味がある人はぜひ調べてみてください!

Vricshasana 立ち木のポーズ

1つ目はVricshasanaヴリクシャアーサナです。

Vrichaヴリクシャはサンスクリット語で木という意味になります。

大地に堂々と根を張り、雨風にも負けずに生きる木をイメージすると良いでしょう。

まずは両足を少し開いて立ちます。

右の足裏を左の太腿に当てるようにしてバランスをとりましょう。

そのままゆっくり両手を合わせて上方に伸ばしましょう。

このポーズは全身に刺激を与えるためヴァータのバランスに効果があります。

ヴァータは全身に働きかけることから、便秘や生理不順だけでなく肌の乾燥やイライラなどにも効果があります!

また、大地に根を張るイメージから第1チャクラに影響を与え、手を上方に伸ばすことから第7チャクラに影響があると言われています。

第1チャクラは大地と繋がるイメージから安心・安全を司ります。

第7チャクラは天へと繋がるイメージから人類を超越するようなエネルギーを秘めているそうです。

第1・第7チャクラを活性化させ精神を安定させましょう!

Anjyaneyasana 三日月のポーズ

2つ目のAnjaneyasanaアンジャネーヤアーサナはサンスクリット語で猿神のポーズだそうです。

また、太陽拝礼・月の拝礼の際取られるポーズとも言われています。

アンジャネーヤ(猿神)はラーマーヤーナと呼ばれるインド二大叙事詩に登場し、ラーマ王子スリランカ遠征で王妃を救うのだそうです。

なんともロマンチックですね!

ポーズの取り方は、右足を大きく後ろへのばして腰を落とします。

両手は上方へ伸ばしましょう。

伸ばしている右太腿と上に向かう手に意識を集中し、ゆっくり呼吸をしましょう。

このポーズはウエスト周りに効果があることから、腹部を流れるピッタのバランスを促します。

内臓器系の調子を良くしたい方はぜひ試してみてください!

また、腹部にある第2チャクラは創造性・性を司ります。

第2チャクラを活性化させ、活き活きとした生活を送りましょう!

Galdasana わしのポーズ

3つ目はGaldasanaガルーダアーサナです。

Galdaガルーダはサンスクリット語で鷲を意味します。

ガルーダはインドの神であるヴィシュヌが乗っていたとされる神鳥であり、不死鳥であったと言われています。

まさに鳥の王のガルーダから勇敢に大空を舞う姿をイメージしましょう!

ポーズの取り方は、まず両足を軽く広げて立ちます。

両膝を少し曲げて、右足を左ふくらはぎの後ろへ絡めます。

左の手を右手の肘のところで交差させて、手のひらを合わせます。

空を飛ぶイメージから風のエネルギーを感じます!

風のエネルギーを司るのはヴァータです。

ヴァータは先ほども記載したように全身に働きかけることから、便秘や生理不順だけでなく肌の乾燥やイライラなどにも効果があります!

また、手を胸の前で組むことから第4チャクラへ影響を与えます。

第4チャクラはハートチャクラと呼ばれ、愛情を司り、奉仕の心が芽生えます。

ヴァータと第4チャクラを活性化させたい人はぜひチャレンジしてみてください!

最後に

今回はヨガを紹介しました。

ヨガはポーズを取るだけではなく、意味や成り立ちを知ることで更にその面白さに触れることができます。

また、ヨガを取り入れることで運動不足の解消や精神の安定に繋がります。

最初はポーズを取るのが大変かもしれませんが徐々に難しいポーズにもチャレンジしてみてください!